ずっとマイホームが欲しいと思っているのですが、台湾の不動産はものすごく高くて、なかなか手が出せません。今回はひとまず見学だけでも……と思い、行ってきました!
台湾の不動産は「投資用」
日本と違って、台湾の不動産は基本的に値下がりしません。新築が高いのは当たり前ですが、中古住宅も全然安くならないんです。
台湾は土地(特に都市部)が限られているし、政府の政策など様々な理由から、不動産を所有していても日本ほど税金が高くありません。そのため、どんなに古い物件でも、立地さえ良ければ価格は上がる一方です。
そうした状況もあり、台湾では投資目的で家を購入する人が非常に多いです。
しかし、投資ではなく「本当に自分の家が欲しい人」にとっては、今の状況は非常に厳しく、過酷な現実だと言えます。
桃園のマンションを見学してきた
今回は「大園」というエリアのマンションを見学してきました。
ここを選んだ理由は、空港や高鉄(新幹線)の駅、そして私の実家に近いからです。この辺りはまだ開発中のエリアなので、価格は桃園高鉄エリアの半分、台北の4分の1ほどで買うことができます。
ただし、周りには本当に何もありません!コンビニすらありません!!Googleマップを見てみてください!!
正直、見学する前に周辺をぶらぶらしてみたのですが、ここに住みたいとは……全く思いませんでした(笑)。
空港や高鉄に近いとは言っても、まだ住民が少なく、公共交通機関も不便なので、車やバイクでの移動が必須です。
「預售屋」と呼ばれる新築分譲マンション
今回見学したのは、「預售屋(未完成物件)」と呼ばれる、来年9月完成予定の新築分譲マンションです。
台湾ではこの販売スタイルが主流なのですが、人手不足や原材料費の高騰などの理由で、完成が延期されることもよくあります。
知り合いの話では、1年後に完成する予定だったのに、結局2〜3年後になってしまったそうです。こういうリスクも考えなければなりませんね。
景気次第で変わる不動産屋さんの態度
私がマンションを見に行ったときは、ちょうど不動産市場があまり良くない時期だったようで、案内してくれた不動産屋さんの対応はとても積極的でした。最初からコーヒーを出してくれて、とても丁寧に説明してくれたので、全部で3時間ほどかかりました。
逆に、2〜3年前の市場が盛り上がっていた時期は、最初から本気で買う意思を示さなければ、あまり相手にしてもらえなかったそうです。見学希望者が殺到するので、何時間もかけて紹介してくれることなど、まずあり得なかったのだとか。
マンション見学の流れ
- STEP1周辺環境の説明
マンションの立地、これから建設予定の施設、近くにあるバス停、アクセスなど。
- STEP2自社の強みをアピール
他の住宅メーカーとの比較。自社の強みや品質の高さをアピールされる。
- STEP3モデルルームの見学
実際の暮らしをイメージしやすいように豪華に装飾されたモデルルームの見学。
- STEP4価格と支払い計画の相談
希望の階数や広さ、駐車場を含めた具体的な見積もりと、支払いスケジュールの相談。
1. 周辺環境の説明
接待センターに入ると、とても親切なスタッフさんが出迎えてくれました。
「電話で予約した」と伝えると、すぐに半個室の会議室のようなスペースへ案内されました。そこには大きなテーブルとモニターが用意されていました。
そこで、綺麗なお姉さんがこのエリアの地図を広げて、近くのバス停や高速道路のアクセスなどについて詳しく説明してくれました。

2. 自社の強みをアピール
このエリアにマンションを建てているのはこの会社だけでなく、他の住宅メーカーもたくさんあるので、「なぜ自社の物件を選ぶべきなのか」という猛アピールが始まりました。
さらには、他社が別の場所で建てた質の低いマンションのニュースや、実際の写真、動画まで見せられました(笑)。
完成したばかりなのに大雨で地下駐車場が浸水したり、壁にひび割れが入ったりしている様子を見ると、価格の安さだけでなく、住宅メーカーの信頼性がいかに大事かを感じました。
3. モデルルームの見学
接待センターの中には、モデルルームもあります。エリアと会社の説明が終わった後、そちらへ案内されました。
モデルルームは、住宅メーカーが少しでも広く見せるために、あちこちに色々な工夫をしていました(鏡を多く使ったり、仕切りを減らしたりなど)。内装も本当におしゃれで、まるで高級ホテルのようでした。

見学の中で、これが一番楽しかったです!
実は買う気は全くない(というか買えない)のですが、自分がここに住んでいる姿をつい想像してワクワクしてしまいますね。
4. 価格と支払い計画の相談
その後、再び会議室に戻り、ついに本題である「お値段」のお話に入りました!
最初の雑談の中で、さりげなく職業を聞かれた気がします。直接「年収は?」とは聞かずに、会話の端々からこちらの支払い能力を推測しているようでした。さすがプロの営業ですね。
台湾の高層マンションは、上の階に行くほど価格が上がる仕組みになっています。そのため、まずは「ご希望の階はありますか?」と聞かれました。
続いて、「ご希望の広さはどれくらいですか?」と質問されました。
見学したモデルルームは2種類あり、20坪前後と30坪前後のものでした。こちらの予算を聞きつつ、「この広さならこのように空間を活用できますよ」といった具体的なアドバイスをもらいながら、自分に一番合っている広さを探っていきます。
台湾の「坪数」には、ロビーやエレベーターなどの共有スペース(台湾では「公設」と呼び、約30〜35%を占めます)が含まれているので、実際の室内は日本の感覚よりも少し狭く感じます。
「駐車場は必要ですか?」
台湾の都市部や新興開発区では、駐車場がないと将来売却する時に買い手がつきにくくなります。そのため、基本的には部屋と一緒に駐車場を購入するのが鉄則です。
それでは、いよいよ具体的な見積もり金額を発表します!!!
21.44坪(実際の室内の広さは14坪・約46㎡相当)、駐車場付きの2LDKは953万元です。約4765万円です。
総額953万元のうち、駐車場代が175万元。建物代を換算すると、1坪あたり約36万元になります。
もちろん住宅ローンも組めます。30年返済でシミュレーションすると、毎月の返済額は約3万元(約15万円)になります。
支払いスケジュールもかなり独特で面白いです。

もし本当に購入を決定した場合、まず1週間以内に総額の10%(約96万元)を契約金として支払います。
その後、建設が進み、建物が半分(7階付近)までできたタイミングでさらに5%(約48万元)を支払い、最上階の15階まで完成した時点でまた5%、そして最終的な引き渡しのタイミングでさらに5%を支払います。残りの75%は住宅ローンを組んで分割で返済していくことになります。
見学を終えて
ここまで台湾のマンション見学の様子をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
モデルルームを見学している最中でさえ、「思ったより狭いな…」と感じてしまいました。一生分の貯金を使い切って、この広さのマンションを買うのかと思うと、少し複雑な気持ちになります。
アクセスもまだ悪く、現時点では「ここに住みたい!」とは正直思えませんでしたが、モデルルーム自体は本当に綺麗で魅力的でした。マイホームへの憧れはありますが、今の価格帯を考えると、やはり私にはむりですね。

マイホームを持つというのは、今の台湾では本当に贅沢なことだよね…


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