半年間勉強して、今年無事にプログラマーに転職して、3ヶ月の試用期間が終わりました。この3ヶ月間の感想を記録して、ウェブサイト系プログラミングに興味がある方や、台湾のIT業界の動向に関心がある方に、少しでもお役に立てれば幸いです。
試用期間何してた?プログラマーって一体何する?
5月中旬から8月中旬まで3ヶ月の試用期間を経って、本採用となりました。
以前から、台湾のプログラミング業界は転職がしやいと聞いていました。そのため、会社側もまず採用して、3ヶ月の試用期間で様子を見て、期待に沿わない場合は解雇することが珍しくないようです。
やっとプログラマーの仕事がどんなものか分かってきた
プログラマーの仕事が具体的に何をするのか、この業界に入る前にたくさん調べましたが、実際の仕事内容はなかなか想像できませんでした。しかし、でも実際に働いてみると、今やっていることは、就職する前に自宅で勉強していたこととあまり変わらないと感じました。ただし、大規模なプロジェクトでは少し違いがありました。
例えば、ユーザー1人の場合と、100人、そして10万人の場合では、全く異なる対応を求められます。
やっていること自体は似ているのですが、ユーザーが増えるとリスクや注意点も増えていきます!
もちろん会社によって、仕事内容は大きく異なりますが、ここでは私の会社のフロントエンドに関するの話をします。
システムを作る
私の会社では、クライアントのニーズに応じたカスタマイズシステムを構築しています。フロントエンドはJavascriptで、バックエンドはJavaで作られています。
クライアントが要望を提出すると、PM(プロジェクトマネージャー)とバックエンドエンジニアがクライアントと打ち合わせを行い、決定した内容をPMがPowerPointで簡単に画面デザインを作成し、フロントエンドエンジニアに渡します。特に議論がなければ、そのまま開発が進みます。
私の会社は、UX/UIをあまり重視していないように感じます。システムが動作すれば十分といった雰囲気です。
まさに上記の画像通り、バックエンドは複雑なデータベースの処理を担当していて、フロントエンドよりも割合的に重要視されているようです。しかし、私はフロントエンドの仕事が楽しいと感じているので、特に認められなくても現時点では気にしていません。
暇な試用期間だった
入社したタイミングがちょうどプロジェクトの終盤だったため、新機能の開発よりも既存機能の改善が多かったです。とはいえ、それほど多くありませんでした。自由な社風で、多くの時間を自分で決めて、自主学習やプロジェクトのコードを読むことができました。
フロントエンドの先輩はフルリモートワークをしているため、会社に行っても会うことができません。質問があるときは、電話やLINEで連絡を取ります。
そのせいで、今LINEが来ると…仕事かな!?って一瞬心配しちゃう
初めてGitの重要さがわかった
Gitとは「ソースコードを管理するシステム」です。
就職する前に自宅で勉強していたとき、Gitが重要だと聞いていましたし、求人票にも「Git経験者」といった条件を見たことがありました。しかし、ずっと一人で作業していたので、Gitの便利性は実感できませんでした。
初めてプロジェクトに参加して、コミットしてプッシュする際に、私のVScodeは自動的にフォーマット機能が付いていたため、変更していない部分もフォーマットされ、全て変更されたように見えてしまいました。その結果、「どこを変更したのかわからなくなった、全部が変更されたように見えるから、何か問題があれば君の責任になるよ。」と先輩に言われました。
「なるほど。これはかなり深刻な問題だな」と思い、時間をかけて、フォーマットされたコードを直し、一つ一つをチェックしました。
それ以来、コミットする前に、必ず変更箇所を確認するようになりました。これは良い習慣だと思います。
こういった経験は、実際に会社で働いてみないと学べないことだと思います。チームワークの中でGitは非常に重要です。
同僚の年齢層が高い
会社に入って一番驚いたのは、同僚の年齢層が高いことです。プログラミングをしている人は若い人が多いというイメージを持っていたので、同僚の多くが40代や50代であることに驚きました。
それに、うちのチームは女性と男性の割合が1:1です!
40代や50代の女性がこの職場で活躍している姿を見て、感心というか安心したかもしれないです。
この前、半導体の職場や化学開発の職場では40代以上の女性がほとんどいなくて、「40代になったらみんな何をしているのだろう」と疑問に思っていました。でもこの職場では50代まで働けるんですね!
こういうリモートワークができる仕事だと、半導体工場の仕事より子育てもしやすくて、それで皆さんも子供ができても仕事を辞めないかもしれませんね。
改めて転勤してよかったと思っています。
フロントエンドの先輩も私と同じく、以前はプログラミングに全く関係ない仕事(年収1000万円以上のICデザイン系)をしていましたが、子供と一緒に過ごす時間を増やしたくて、この業界に転職した40代のシングルマザーです。強くて憧れます。
ただ、体が弱そうで…以前の仕事で体を壊してしまったのでしょうか…。
採用された理由
会社で未経験者が採用されたのは、私が初めてです。
未経験フロントエンドエンジニアの月給の相場は3~7万元と差が大きく、うちの会社は平均以上の給料を出します。それでも、「なぜ私を選んだのだろう?」とずっと考えていました。
新卒より社会人経験がある人
社長によると、この業界の人は頻繁に転職するので、できるだけ転職率を下げたいため、不安定の新卒よりも社会人経験のある人が良いとのことでした。
私は30代での転職は難しいと思っていましたが、年齢は問題ではなかったようです。
ポートフォリオに会社と同じ技術を使った
私は未経験ですが、たまたま勉強していた技術が、今会社が使っているものと同じでした。経験がある人でも、新しい技術を学ぶには時間がかかるので、その点で私運が良かったかもしれません!この会社との縁があったのですね!
決め手はまさかの学歴
面接で、私のことをかなり気に入ってもらえたようですが、これまで私のような未経験者を採用したことがなかったため、社長は迷っていたそうです。「学歴が良かったから雇ってみよう!」というのが私を採用した決め手だったそうです。
未経験で、他の人競争者より強くはなかったかもしれませんが…学歴があることが一つの保証のようになったのです。「未経験でも適応が早い」と思われているようです。
高校時代に泣きながら勉強して、頑張って良い大学に行ってよかったです。
仕事の困難点
何を勉強すれば良いのか、一番悩んでいます。どれくらいの時間を何に使えば良いのかが、いまいち分かりません。
例えば、締め切りがない状態で仕事を任されると、その仕事に対してどの程度の成果を出せば良いのか分からなくなります。「全力で100点の成果を出すべきだ」と考える人もいるかもしれませんが、私は普段から60点の成果を出すことが多いです。
これまで仕事に興味がなかったのも理由かもしれませんが、最初に働いていた半導体業界では、むしろ60点で十分とされることが一般的でした。あまり良い成績を出すと目をつけられやすくなり、仕事の量が増えるだけであまりメリットがないと感じていました。もちろん、出世を目指す人は全力で頑張るでしょうが、私は特に出世を望んでいるわけではなく、仕事で人に迷惑をかけなければ、必ずしも100点でなくても良いと考えています。
とはいえ、締め切りが提示されないのは困ります。締め切りがあれば、どの程度の成果を出すべきか決めやすいのですが。時間が足りなければ60点で十分ですし、時間があるならもっと良いものを作りたくなります。
一つの技術をどれだけ深く学べば良いのか、それとも幅広くいろいろな技術を学んだ方が良いのか、とても悩んでいます。
会社はUX/UIをあまり重視していないようですが、自由な社風なので、自分がこだわって作っても上司に止められることはないと思います。ただ、自由すぎてどうしたら良いか分からなくなることもあります。これはまるで、学生時代に「これを勉強しなさい、あれを勉強しなさい」と言われてきたのに、社会人になってからは「勉強しなさい」と言われなくなって、何を勉強すれば良いか分からなくなる感じに似ています!
贅沢な悩みかもしれませんが、入社してから今までずっとこのことに悩んでいます。とはいえ、悩みながらも何とか楽しく勉強しています。もっと経験を積めば分かるようになるのでしょうね。
試用期間終わりの面談
3ヶ月の試用期間が終わる前に、上司と面談しました。
上司がチェックリストを持ってきて、コミュニケーション力、チームワーク、技術力など、一つ一つこの3ヶ月間の私のパフォーマンスについてコメントしてくれました。
最も評価されたのは、チームワークでした。
この3ヶ月間、私に任された仕事は少なく、会社で暇な日が多かったです。毎日楽しみにしているのはお昼ご飯の時間です。お昼ご飯の時には、上司と社長の話を聞くことができて、会社の経営状況も知ることができ、一人でご飯を食べるより楽しいです。こうして上司と良い関係を築けたのでしょうか。
リモートワーク可能でしょうか?
面談で、「会社に改善してほしいところとは?」と聞かれたので、「リモートワーク希望します」と言ってみました。
上司は「異論がありません」と言ってくれました。
基本的に出社してほしいという方針だけれど、私はまだ新人なので、慣れるまで時間が必要だと。これから仕事ができるようになり、責任感があることを示せば、リモートでも構わないと上司は言いました。
しかし、私はフルリモートを望んでいるわけではありません。週に2日くらいリモートワークができれば良いなと思っています。ずっと家にいるのもつまらないですしね。私は「face to face」での交流が好きなので、直接会ってコミュニケーションを取りたいタイプです。
とにかく、リモートワークができるようになる日を楽しみにしています!
珍しく3ヶ月働いてもまだ飽きてない~まさか私プログラマーに向いてるかも!
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