人と場合によって、子育ての費用幅が広いです。こちらにネットの情報を翻訳して、自分と周りの人の意見をまとめてみました。
「富養」と「窮養」
中国語に「富養」と「窮養」という言葉があります。「富養」というのは豊かな環境で子育てして、子供にたくさん良いものをあげて、「女の子はお姫様のように育てる」という言葉があります。
そして「窮養」は何でも最低限でやっていく育て方です。基本的な教育費を提供し、子供はお腹が空くほどにならないようにして、お菓子、新しいオモチャなどは提供しなくて、高校からバイトさせたりします。「窮養」で子供が逞しくなるって考え方があります。
子育ての方針について、費用が大きく変わります。
22歳まで約200万元(~900万円)かかる
こちらの記事を参考にしました。出典は少し有名人の「小資女艾蜜莉」だから、信用できると思って、費用について一つ一つチェックしていません。もし間違いがあればご容赦ください。
妊娠から出産
①、妊婦健診
健康保険局の補助金で、10回(2021年から14回になった)の無料健診を受けることができます。毎回診察料150元で、150×10=1500元(~6800円)です。
でも多くの人は、自費で様々な検査を受けます。例えば、ダウン症候群検査、羊水検査、胎児ドックなど、また2万元(~9万円)くらいかかります。
②、出産
公立病院で出産、病院代3日約3000元(~13600円)です。
③、「坐月子」
台湾では「坐月子」という産後ケア文化があります。出産後、14日~1ヶ月の期間「月子中心」に住んでちゃんと静養します。1日の料金はだいたい5000元(~22000円)から、なので1ヶ月住むと15万元(~68万円)になります。
経済的に余裕のない方、お家で「坐月子」することも可能です。両親が娘に「坐月子」してくれるなら、費用はゼロで計算します。
あと家政婦みたいな「月嫂」を雇って、お家に来てもらって、料理と赤ちゃんのお世話をしてくれます。1日4時間、9時間、それとも24時間もできます。1日の費用は2500~3500元(11300~15900円)です。「月子中心」の半額になります。
④、満月礼
赤ちゃんが生まれて1ヶ月経ったとき、出産祝いをもらった人に、お返しを贈ることです。中国語で「彌月禮」と言います。
「彌月禮」はケーキ、クッキー、それとも「油飯」(ヨウファン)など、150~200元程度のもので、もし180元x30人で計算すると5400元(~24500円)になります。
「坐月子」と「滿月禮」なしで、他の妊婦検査もしなくて、総費用は約2万円になります。
0~3歳
①、保育園
地域により、保育園の値段が大きく変わります。また公立保育園と私立保育園の値段も大きく違います。
平均値で、公立保育園は月に6000元(~27000円)、私立保育園は月に2万元(~9万円)です。
②、生活費
食べ物、オムツ、お洋服、赤ちゃんのもの、オモチャなどの費用です。
例えば0~1歳まで母乳で0円、1~3歳のミルク、離乳食と他の食べ物を合わせて、3年間4万元(~18万円)で計算します。
オムツ1枚7元(~32円)、1日6枚で計算すると3歳まで4.4万元(~20万円)です。
赤ちゃんのお洋服、ベッド、ベビーカーなどのもの、もし知り合いから貰えるなら0円になります。ただ毎日のパンツくらいを買えば3年分2.4万元(~10.9万円)で計算します。もし全部自分で買うなら5~10万元(22~45万円)になります。
赤ちゃんの医療費について、台湾でクリニックも病院も安いので、酷い病気ではなくて、普通の風邪なら100元(~450円)くらいの診察費だけで済みます。3年間の医療費5000元(~22000円)で計算します。
両親が赤ちゃんのお世話をやってもらって、保育園に行かない場合、お洋服も知り合いから貰えば、総費用は約51万円になります。
4~6歳
台湾では共働きが多いので、もし両親のサポートがなかったら、幼児園に通うことになります。公立幼児園は3年約3万円(~13.6万円)です。
もし私立の幼児園を選ぶなら、例えば英語と中国語の先生がいる「雙語幼稚園」みたいな幼児園、3年間の費用は少なくとも24万元(~109万円)はかかります。
食べ物は毎月4000元(~18000円)で計算して、3年間の食費は14.4万元(~65万円)になります。
もし子供に良いものをあげたりして、良いお洋服、新しいオモチャなど、費用はもっとしますね。
5歳から公立幼児園に通って、食費に合わせて3年間79万円になります。
7~12歳、小学生
小学の学費は毎学期4000元(~18000円)、6年間は4.8万元(~21.8万円)です。
食費は毎月6000元(~27000円)で計算すると、6年間43.2万元(~196万円)です。6年間の洋服代は5~10万元(22~45万円)、医療費は5000~5万元です。
そしてもう一つの費用は、子供の習い事教室です。英会話、ピアノ、数学など、毎月6000元で計算するとまた43.2万元(~196万円)になります。
習い事教室に行かなくて、6年間の学費、食費と洋服代で、総費用は約243万円になります。
13~15歳、中学生
費用は小学生時期と同じくらいです。3年間26.75~53.1万元(121~241万円)です。
総費用は約122万円です。
16~18歳、高校生
昔だと、私立高校の学費は公立高校の倍になるけど、今は政府の補助金がもらえるので、差が大きくないから、公立高校の学費で計算します。3年間の学費は約4.8万元(~21.8万円)です。
食費は同じく6000元で計算して、3年間は21.6万元(~98万円)になります。洋服代2.5~5万元(11~22.7万円)、医療費5000~5万元です。
台湾の高校生、塾に通うことは殆どです。勿論人によるけど、塾に通わなくて良い成績を取れる人も多いですが、私が高校生の時、クラス8割の人が塾に通っていました。特に学校の偏差値が高ければ、先生の質が低いです。学校の授業は全く理解できなくて、塾に通うしかありませんでした。
塾はだいたい週に1回、毎回3時間で、1科目1学期の費用は1.2万元(~5.4万円)です。理系の子は、数学、物理、化学3つの塾に通うことが多いです。
1科目だけで計算すると、3年間の塾費用は7万元(~32万円)になります。
塾に通わない、学費、食費と洋服代だけで総費用は約130万円になります。
19~22歳、大学生
①、食費
毎月6000元で計算すると4年間28.8万元(~130万円)になります。でも実際は台湾の物価が高騰しているので、6000元は結構キツイです。
②、洋服代
1年1万元で計算して、4年間4万元(~18万円)です。
③、借り家
実家に住むなら0円になりますが、もし借り家する場合、場所によって費用が大きく変わります。例えば台北の借り家、家賃は他の所の2倍か3倍になります。もし台北以外のところ、月に5000元で計算すると4年間24万元(~109万円)になります。
学校の寮に住むと、1学期約1万元、4年間8万元(~36万円)になります。
④、学費
公立大学は毎学期約2.5万元、4年は約20万元(~90万円)です。私立大学だったら学費は倍になって、40万元(~180万円)になります。
⑤、医療費
5000~5万元です。
⑥、お小遣い
毎月2000元(~9000円)で、4年間9.6万元(~43万円)になります。あとパソコン代、スマホ代など、3万元(~13.6万円)で計算します。
実家に住んで、公立大学に通って、総費用は約303万円になります。
以上で、大学(22歳)まで子育てに最低限は台湾元200万元、日本円900万円かかります。最低限だからかなり難しいと思いますが、なくはないですね。
ちなみに日本の費用について、こちらの記事を参考にして、3000万円くらいになります。
周りの人の意見
普通の人は最低限の費用で子育てするのは難しいと思います。こちらは自分の知り合いの共働きのご夫婦の意見です。二人で合わせて年収1000万円くらいで、お金持ちのレベルではないですが、普通より少し余裕を持っているご夫婦です。
簡単に計算すると、毎月2.5万元(~11万円)で、22歳まで660万元(~3000万円)になります。もし大学院は海外留学するなら、また300~400万元(1300~1800万円)は必要で、もし台湾で大学院に進学するなら60万元(~270万円)だけで良いです。
そして毎月2.5万元は、まだ「学校外活動費」を足していなくて、学校外活動費は毎月1~1.5万元(4~7万円)くらいです。
あとできれば400~500万元(1800~2200万円)のマンションの頭金も用意してあげたいです。
そうすると3000+1300+1800=6100万円です…。
うん…
頑張ってください:D
頭金まで用意するのはちょっとやりすぎると思うけど、月に2.5万元は合理的だ。そうすると、日本も台湾も子育てに3000万円くらいはかかるね~
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